ikikael’s diary

いきかえって人生ひっくりかえる🐸

あの子も今では大人になって…

お題「チョコレート」



私が若かった頃近くにとても個性的な友人がいた。私より10歳年上の女性だった。
彼女には、まだ幼い子供がいた。その子は色の白いとても可愛い子だった。
ママは教育熱心で、食育にも気をつけていた。
砂糖入りチョコレートは虫歯になると言い、自然食品のお店で砂糖なしのチョコレートをよく買っていた。
ママから手渡されると、その子は砂糖なしのチョコレートをだまって食べていた。

その子はいつも寂しい目をしていた。
ママがとても個性的な生活していて
寂しかったのだろう。
あの子はもう何歳になったろう…。
二十代、大学生、社会人になっているだろう。
パパから受け継いだ音楽の才能を開花させているだろうか?
誰にも教わってないのに、家にあるキーボードで大人顔負けの楽曲を作って上手に弾いたりしていたから。
その子がもう少し大きくなってから、
親権が祖母に変わってしまった。
彼女の個性的な行動が原因だろう。
ある時彼女が私にどうしても子供に会いたいから、付き合ってほしいと頼んできた。
もちろん私は彼女に付き合った。
子供のいる二階へと階段を上ろうとした時、二階からその子の声がしてきて、
「ままなんてきらいだ〜」と大きな声をあげて、逃げてしまった。
私もとてもショックを受けたが、今思えば、ずっと彼女の方が辛かったと思う。

ままの行動が個性的と言うのは、彼女はすぐ男の人のところへ行ってしまうからだ。
子供をおいていったり。
それから昼間から、お酒を飲んでいたこともあった。
夜男性に誘われてデートに行ったり、
夜通しディスコで踊りに行ったり。
そうかと思えば、夢中で太陽の下子供と沢山遊んでいたのに。幼稚園のお受験させたいと真剣だったり。
なんで彼女はお酒に溺れ、男なしではいられなくなったのだろうか。
私が彼女と出会った頃は、育児8割残り遊び気分転換
だったのに。彼女の天性の魅力が悪さしたんだと思う。

明るくて誰ともフレンドリーで陽気、美人でスタイルも良く、街を歩けば目立つくらい。
母親としても頑張っていたのに。
美人だったからだろう。
彼女といてわかったのは、彼女に声かける男性多過ぎる。私が一緒にいてわかってる男性で、当時ティービーに出ていたナイスミドル、f雑紙の年下モデル、赤白にも登場した有名パンドのドラムの男、当日はやったグループのバックダンサー。
彼女の連れはいつも違っていた。

彼女の瞳に印象がある。
夏目雅子に似ていた彼女。
私に優しくしてくれた姉のような存在だった。
人を差別することなく、どんな人にも明るく接していた彼女。
サラリーマンが嫌いと言ってた彼女。
明るくて太っ腹だった彼女。
お酒が好きで昼間から飲んでいた彼女。
人一倍寂しがり屋さんだった彼女。
男の人にすぐ誘われちゃう彼女。
ほんとは病んでいたのかな?
あの時まだ自分も若くて、人の心の深いところに
気づけることができなくて。
毎日のように私のところに、子供の手を引っ張って、
遊びに来たりしていた。

ある時ちょっとしたことから、彼女と喧嘩して
それからだんだん会わなくなって行った。
彼女から本当にごめんねと言われて、また仲直りしたけれど、彼女の行動について行けなくなった私は、彼女とまた離れて行きました。

彼女がまだどこかにいてほしいと
願うのは、どこかにもう行ってしまったのではと、
ふと頭によぎる時があるから。

今はインターネットでいろんなことが出来るようになり、そんな時彼女を探してみるのだけれど、
どこにもいなくて心配になる。
当時の行動が個性的で、行き過ぎていたから、心配している。

彼女の子供のことは、見つけられたんだ。
彼は私が思っていた通り音楽をやっていた。
彼が作詞した曲を見つけられたんだ。

あの時「ままなんてきらいだ〜」と叫んだあの子が、大人になって作詞した歌に、彼女が描かれていたんだ。
「いつも髪の毛を明るくしていた女性…」
その歌詞に出てくる女性、私の知っている彼女で、
あの子のままの歌でした。

みんな子供の頃は、誤解していたことも、きっと自分が大人になり、いろいろな経験をして、
何かを理解でき、許すことができるのだろう。

彼女(kさん)いつかまた会いたいです。